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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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プライベートスタジオに適した入出力数を考える・その2

CoreAudioでMetric HaloMobile I/O 2882とMOTU 2408MK3を同時に使用する環境を構築できる。入出力数それぞれ52chという環境をどう使うかと言うことを、暁スタジオを実例に検証してみるシリーズ、その2。

のっけから身も蓋もないことを書くが、いくら同時入力数52と言ってもバンドの同時録音でもしない限りこんな入力数は必要ない。それにメーカーも機種も異なるため厳密に言えば音質も均一ではない。決定的なのはマイクプリアンプを内蔵しているのは2882の4chだけという事実。つまりそれ以上の必要なマイクプリアンプは別に揃えなければいけない。

と言うことで少なくとも暁スタジオでクローズアップすべきはアウトプットの数である。幸いなことに暁スタジオには玉石取り混ぜたハードウェアエフェクタ=アウトボードがいくつかある。これらとDAWで制作作業をするには、アウトプット数が多いと便利な側面がひとつある。それはDAWから直接アウトボードにパッチングできることだ。DAW側でずらり並んだアウトプットに接続先のアウトボード名をラベリングしてしまえば、各オーディオ/インストゥルメンタルトラックから機器名で選んでセンドできる。夢のソフトウェアパッチングの実現である。2408MK3をメインにしていた頃は2408にa-datフォーマットのD/Aを2台ぶらさげてこの環境を実現できていた。

console_3.png
左下のOUTPUTリストにご注目

console_4.jpg

実際にアウトボードで処理しなければならないケースはそれほど多くないので(しかし確実に使いたい場面はある)、エフェクト処理後のリターン信号はパッチ盤とパッチケーブルを使って「肉体的に」パッチしても大した手間ではない。それどころかリターン信号をソフトウェアで処理しようと思うとむしろ面倒になるのだ。次回はそこを考える。

patch.jpg 

つづく
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