2007.02.17 Sat
ミックスダウン第ニ夜
データの手直しを終えて今度はいよいよミックスである。昨夜のラフミックスを数回聴いて、フェーダーを一端全部下げきる。この瞬間が自分にとってのミックスダウンスタートの合図である。
とりあえず自分にとっての王道、リズム関係から。この曲はブレイクビーツとドラムパーツが7:3くらいの割合なので、EQ処理がキモであり、同時に大変複雑で難しい。特に最も重要と思われるKORG ER-1で作ったブレイクビーツには、最近の暁スタジオの伝家の宝刀「api 559」でぎっちり処理。しかしコイツはほんとに何にでも効く。素晴らしい。
その後ベース。キックのちょっと上、ピアノの左手あたりの帯域をかなり大胆にブースト。そもそもシンセベースなのでこれくらいやっても全然問題ない。これにパーカッシヴなピアノを加えてバランスを調整する。
さらにパッドや装飾音的に出入りする上物を処理して、最後にコーラス(=メインヴォーカル)を乗せる。ここで一気にわからなくなってくるのだが、今夜はあまり根を詰めず叩き台程度に追い込む。爆発音にかぶせるリヴァーブに久しぶりにYAMAHA SPX90IIを選んでみる。が、あまりの音の粗さ加減に軽く驚きつつ「そういやコイツはこういう音だった」とひとりで納得。今夜はリヴァーブの種類にもいつものセオリーを外して試行錯誤してみた。
いつまでも試行錯誤しているのは楽しいのだが、それでは作品が完成しないので(笑)、不完全を承知で録音してみる。
Mackie.24/8のマスターアウト→Focusrite Mixmasterのアナログアウト→MOTU 2408MK3→Logic Pro→2ミックスを録るトラックのアウトを2408MK3のS/PDIFに設定→DAT SONY PCM-R500のテープモニター→Mackie.24/8の2tr Input
なんとも回りくどいやり方だが、追加投資せずに、かつプロセスしながら直接HDに録りつつその信号をモニターするとなるとこの方法しか現在の暁スタジオには無い。
終わって試聴する前に耳をリセットするためにサウンドアンドレコーディングマガジンを読む。吉田保さんのProTools導入記を愛読しているが、今回読んだ回はデジデザイン(ProToolsのメーカー)の広告記事にも関わらず、リヴァーブプラグインの話に終始していてニヤリ。2ページ見開きの記事の中に数回「現代的な…」というフレーズが出てくる。それはリヴァーブの使い方であったりミックスの設計方法に関する部分なのだが、故手塚治虫のように常に現役最先端に居たい(あるいは居るべく努力している)人なのだなぁと実感。吉田保ほどのベテランになっても…などと私は思うのだが、高レベルなら高レベルなりの向上心ってのは当然あるものなのですね。サンレコももっとこういう人に記事を書いてもらえばいいのにな。吉田さんの連載以外は「録音の匠」と新着機材レヴューくらいしか読むところ無いじゃん。
ということで、ミックスのファーストテイク、これから聴いてみよう。
とりあえず自分にとっての王道、リズム関係から。この曲はブレイクビーツとドラムパーツが7:3くらいの割合なので、EQ処理がキモであり、同時に大変複雑で難しい。特に最も重要と思われるKORG ER-1で作ったブレイクビーツには、最近の暁スタジオの伝家の宝刀「api 559」でぎっちり処理。しかしコイツはほんとに何にでも効く。素晴らしい。
その後ベース。キックのちょっと上、ピアノの左手あたりの帯域をかなり大胆にブースト。そもそもシンセベースなのでこれくらいやっても全然問題ない。これにパーカッシヴなピアノを加えてバランスを調整する。
さらにパッドや装飾音的に出入りする上物を処理して、最後にコーラス(=メインヴォーカル)を乗せる。ここで一気にわからなくなってくるのだが、今夜はあまり根を詰めず叩き台程度に追い込む。爆発音にかぶせるリヴァーブに久しぶりにYAMAHA SPX90IIを選んでみる。が、あまりの音の粗さ加減に軽く驚きつつ「そういやコイツはこういう音だった」とひとりで納得。今夜はリヴァーブの種類にもいつものセオリーを外して試行錯誤してみた。
いつまでも試行錯誤しているのは楽しいのだが、それでは作品が完成しないので(笑)、不完全を承知で録音してみる。
Mackie.24/8のマスターアウト→Focusrite Mixmasterのアナログアウト→MOTU 2408MK3→Logic Pro→2ミックスを録るトラックのアウトを2408MK3のS/PDIFに設定→DAT SONY PCM-R500のテープモニター→Mackie.24/8の2tr Input
なんとも回りくどいやり方だが、追加投資せずに、かつプロセスしながら直接HDに録りつつその信号をモニターするとなるとこの方法しか現在の暁スタジオには無い。
終わって試聴する前に耳をリセットするためにサウンドアンドレコーディングマガジンを読む。吉田保さんのProTools導入記を愛読しているが、今回読んだ回はデジデザイン(ProToolsのメーカー)の広告記事にも関わらず、リヴァーブプラグインの話に終始していてニヤリ。2ページ見開きの記事の中に数回「現代的な…」というフレーズが出てくる。それはリヴァーブの使い方であったりミックスの設計方法に関する部分なのだが、故手塚治虫のように常に現役最先端に居たい(あるいは居るべく努力している)人なのだなぁと実感。吉田保ほどのベテランになっても…などと私は思うのだが、高レベルなら高レベルなりの向上心ってのは当然あるものなのですね。サンレコももっとこういう人に記事を書いてもらえばいいのにな。吉田さんの連載以外は「録音の匠」と新着機材レヴューくらいしか読むところ無いじゃん。
ということで、ミックスのファーストテイク、これから聴いてみよう。
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