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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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暁スタジオ流AddictiveDrumsの音作り・その3

XLN Audio社のプラグインドラム音源、Addictive Drums(以下AD)の音作りについて書いてみる。ADの概要についてはXLN Audioのサイトや輸入代理店ハイレゾリューションの製品ページをご参照いただくと供に、本解説を書いている服部がADをどう捉えているかについてはその1というエントリーをご参照いただきたい。

さて今回はホストDAWのAUXチャンネルを利用して、より柔軟な音作りを行う方法について書いてみたい。

ADの各音源の音色調整機能は、ラージコンソールのチャンネルストリップ然としていて大変充実しているが、必ずしもADの内部だけで音作りをすることがベストなわけでもない。場合に拠っては各太鼓の音作りにもLogic由来だったりサードパーティの著名プラグインを使いたいこともあるだろう。幸いADは各太鼓をAUXアウトとしてステレオアウトとは別に出力することが可能である。そこでホストDAWであるLogic Proの方でまず受け口であるAUXチャンネルを作り、ADの各太鼓のアウトをAUXに指定する(Kit画面内の↓ボタンを押し下げるとステレオアウトから切り離されAUXアウトに行く)。ただし行き先は自由にルーティングはできず、バスドラムはAUX1、スネアは2、と言う風に勝手に順送りで送られる。

auxsend.jpg


すでにAUXチャンネルを何事かに使用している場合の動作状況は未確認だが、私は通常AUXチャンネルを使う機会が無かったので、バスドラ→AUX1、スネア→AUX2と言う風に勝手にルーティングされても不便を感じたことはない。このようにADの各音源をホストDAWのAUXチャンネルに送ることで、DAWのチャンネルストリップの機能をそのまま使うことができる。使い慣れたEQやダイナミクス系のプラグインをインサートしたり、AD付属のものよりも充実したリヴァーブなどへ個別にセンドレベルを調整できるようになる。

次回は今回ご紹介したAUXチャンネルセンドを利用して、ドラムサウンドのアタックを維持したままコンプレッション感を加える方法について書いてみたい。
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